サステナビリティ重要課題(マテリアリティ)への取り組み

交通死傷者ゼロを目指し、安全で快適なモビリティ社会の実現に貢献

3.すべての人に健康と福祉を
9.産業と技術革新の基盤をつくろう
11.住み続けられるまちづくりを

自動車業界は今、100年に一度の大転換期を迎えています。自動運転、AI・IoTの活用など、先進技術の誕生と進化がモビリティの可能性を大きく広げようとしています。豊田通商グループは、この環境変化をビジネスチャンスと捉え、素材革命、自動運転・高度安全運転支援技術などの活用、交通インフラの整備などに取り組むことで、道路交通事故の削減、交通死傷者ゼロを目指し、安全で快適なモビリティ社会の実現に貢献します。

KPI

定量面
交通死傷者ゼロにつながる製品・サービスの収益(売上)
車両の整備状況改善による事故削減、衝突防止警報装置、車載用カメラ、自動運転のための電子部品の供給など
1,360億円

2022年3月期実績

2,160億円

2025年3月期目標

  • 交通事故削減を目的とする車載関連事業拡大
定性面
交通死傷者ゼロにつながる取り組み
  • インド自動車運転教習所事業を運営
  • インフラ協調型危険回避システム“ITSスマートポール※1”実証実験に参画
安全で快適なモビリティサービスの推進
  • 高度な自動運転トラック実証事業の事業化検討
  • OTA※2サービス構築(事故や車両の不具合発生の未然防止)
  • ※1交差点周辺の車両や歩行者を検出するカメラやセンサー、通信機器、およびLED表示板などの情報機器を搭載した多機能型電柱
  • ※2Over The Air:ソフトウエアの遠隔更新機能
PICK UP
「次世代コネクティッドカー分野で開発を加速」 安全で快適なモビリティ社会の実現
(イメージ図)

近年、自動運転や電動化など自動車の高性能化に伴い、車の頭脳である車載ECU(Electronic Control Unit)に搭載されているソフトウエアは大規模化、複雑化が進んでいます。

今後、自動車とさまざまなモノが通信でつながり、安心・安全、快適・便利なサービスを提供するコネクティッドカーにおいては、OTAシステムを用いた、遠隔地からの無線によるソフトウエア更新がますます重要となります。

当社は、トヨタ自動車(株)、および(株)デンソーと共同で、コネクティッドカー関連のソフトウエア開発で実績を持つAirbiquity Inc.に出資しました。

これにより、安全かつ信頼性の高いOTAシステムの開発を加速させ、コネクティッドカーの開発に取り組み、新たなモビリティ社会の実現に貢献します。

PICK UP
「高速道路におけるトラックの後続車無人隊列走行技術を実現」 安全で快適なモビリティ社会の実現
3台の大型トラックが本線を時速80km、車間距離約9mで走行

当社は、経済産業省および国土交通省から受託した「トラックの隊列走行の社会実装に向けた実証」の一環として、2021年2月22日に、新東名高速道路の遠州森町PA~浜松SA(約15km)において、後続車の運転席を実際に無人とした状態でのトラックの後続車無人隊列走行技術を実現しました。

当社は2016年度から、政府目標である「2020年度内に高速道路におけるトラックの後続車無人隊列走行技術を実現する」ことを目指して、車両技術の開発と後続車無人システムの実証実験を進めてきました。

今回実現したトラックの後続車無人隊列走行技術は、3台の大型トラックが、時速80kmで車間距離約9mの車群を組んで走行するもので、無人状態で先頭車追従を可能とするものです。

当社は、トラックドライバーの不足や高齢化、燃費の改善など物流業界が直面する課題の解決に向けて取り組み、新たなモビリティ社会の実現に貢献します。