サステナビリティ重要課題(マテリアリティ)への取り組み

安全とコンプライアンスの遵守をビジネスの入口とし、社会に信頼される組織であり続ける

3.すべての人に健康と福祉を
16.平和と公正をすべての人に

全ての企業活動は、社会的信用の上に成り立ち、信頼によって継続します。豊田通商グループは、関係する各企業や全ての働き手の安全確保に尽力。交通安全教育、当社保有の「安全体感道場」での工場・オフィス向けの安全啓蒙活動、安心・安全を保証できる品質の確保など、信用と信頼を獲得するためのさまざまな活動に取り組んでいます。日々の業務においては、国内外の全ての拠点・事業所において、遵守すべき具体的な行動規範を示し、腐敗防止や反競争的行為の防止といった法令・社会規範の遵守を徹底。経営の透明性を高め、コーポレート・ガバナンスを強化します。

KPI

定量面
休業災害度数率※1,2「ゼロ災害」を目指す
0.78

2021年3月期実績

0.61

2022年3月期実績

定性面
労働安全・健康に関する仕組みの整備
  • 職場における安全に関するe-learning実施
  • 健康チャレンジ8推進などの取り組みの結果、2年連続で健康経営銘柄に採用
コンプライアンスの強化
  • 役員法務研修実施
    テーマ:「ESG/SDGs時代の法務コンプライアンス対応」
  • 法務部ニュースレター(月刊)の配信
内部統制強化
  • 監査部(社長直轄組織)の子会社監査および子会社への常勤監査役派遣によるグループガバナンス強化
  • 豊田通商グループCSIRT基本方針(サイバー攻撃対策)、ガイドラインの策定による仕組みづくり
社内外のコミュニケーション推進
  • 安全活動の主要海外拠点の自立化のため、教育関連の教材の提供などに取り組み、安全活動の社内コミュニケーションを活発化
  1. ※1100万延べ実労働時間当たりの労働災害による死傷者数で算出
  2. ※2対象:国内外主要関係会社

当社は「安全とコンプライアンスは全ての仕事の入口である」「安全管理は『人づくり』である」との考えに基づき、当社グループ会社社員はもちろん、希望に応じ仕入先各社さまも対象とした安全衛生教育を実施しています。

新入社員、中堅社員、管理職、経営者のそれぞれに階層別の安全衛生研修を実施している他、仕入先各社さまにも作業責任者教育を実施するなど安全衛生教育の対象を拡大しています。

また実際の危険作業を体感することで安全衛生への感受性と意識を高めるために、2009年にグループ会社の豊田スチールセンター㈱内に「安全体感道場」を設置しています。「挟まれ体感」「重量物体感」など62種の危険体感がシミュレーションできる他、6種類の危険予知教材も備えており、「豊田通商 豊田安全衛生協力会」に参加している仕入先各社さまにも開放し、安全衛生意識の向上に活用しています。2022年3月期にはコロナ禍の影響もありましたが299名の方が受講し、開設からの累計は取引会社も含めて9,983名になりました。

さらに商社として事務所内での業務が多いことに鑑み、2017年3月期より「オフィス安全体感教室」を開講し、事務所で働く上での社員の安全意識向上にも取り組みを始めており、現在まで当社グループで750名以上が受講しています。